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2018年6月13日

利用者の「心」に寄り添えているか?

こんにちはスワンメディカルケア広報担当の播磨です。

 

いつもblogを読んで頂きありがとうございます。

 

皆様、利用者の「心」に寄り添えていますか?

 

心身の老化は「思い通りにならない」感情を生むもの。

 

それを「わかる」ことが重要です。

 

介護現場では「この人の状態像であれば、ここまでならできる」という見立てを行い、少しでも「できること」を増やす方向で支援が行われます。

 

ところが、時として支援者側の見立て通りにいかないこともあります。

 

例えば、様々な生活場面で機能訓練などを進めるとします。

 

ある程度まで「うまくいった」にもかかわらず、ある時期から本人の「やろう」という意欲が低下してしまいます。

 

支援者側は「なぜだろう」と考えるわけですが、人の心理に立てば、実は当然のように起こりうることです。

 

なぜなら、どんな人でも、無意識のうちに「自分なりの目標」を描き、今の自分を「その人なりに評価する」ものだからです。

 

自分の生活を思い描いてみると、よくわかるでしょう。

 

職場の中に、なんとなく意識する「ライバル的な」がいるとします。

 

周囲の人は、特にあなたとそのライバル的存在の仕事ぶりを比べているわけではありません。

 

意識するのは自分だけであり、「あいつには負けたくない」という無意識の目標を設定します。

 

そして、それが達成できないと、「自分はやっぱりダメだ」と勝手に評価してしまいます。

 

利用者の心にも、周囲が設定する目標や評価とは、まったく別の心理が生まれていることがあります。

 

仮に「自分はどんなに頑張ってもダメだ」と思い込んでしまえば、そこで生活に対する意欲は落ち込んでしまいます。

 

結果として、リハビリが進まなくなったり、「している」生活の範囲が狭くなったりします。

 

ここから、もう一度本人の気持ちを盛り上げていくには、支援者としての「焦り」が伝わらないように配慮しつつ、その人のマイナス感情にきちんと寄り添わなくてはなりません。

 

つまり、「つらい気持ち」に対し、「あなたの辛さはよくわかっている」というメッセージを送り続けることです。

 

そのうえで、揺らぐ心理が再びプラスに向かえるよう、粘り強くケアしていくことが求められます。

 

長いマラソンをじっくり伴走していくというイメージでケアしましょう。

 

本日もblogを読んで頂きありがとうございました。

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